【書評】「賃労働と資本」カール・マルクス

勤め人

だから労賃は、労働者によって生産された商品における労働者の分前ではない。労賃は、資本家がもって一定量の生産的労働力を買い取るべき、既存の商品の一部分である。

「賃労働と資本」カール・マルクス 訳 長谷部文雄 (岩波文庫)

労賃、つまり勤め人の給料とはなにか?いかにして決定されるか?という素朴な疑問。しかしこの現代においてもこれを疑問に思うサラリーマンのほうが少ないと思う。

 

なんとなく世の中には「相場」が決まってて、みなそれに従ってると感覚的に捉えてる人が多そうだ。かくいう自分もそうだったと思う。

 

給料はなんのためにあるか?これを経営側、マルクスの言うところの「ブルジョワジー」または「資本家」の目線からその価値の成立を明らかにする、理屈を淡々と積み重ねていく。

 

とても19世紀の文章とは思えない。ちょっと読みづらいけど資本論読んでみたいと思わせる、鋭く、重厚で冷徹な理論だった。

 

これが共産主義につながってしまったのがアレなのだが、それも時代の必然だったのか。

ある種の天才でないと書けない文章だ。